前回から持戻しについて書いてます。
持戻しとは、相続人間のバランスを保つものなので理解しておいて損はないと思います。

磯野家の例でいくと、サザエだけが生前の波平より3000万円の生前贈与を受けたとします。
当然、それを知ったカツオの感情は複雑です。
なぜ、サザエだけそんなにいい思いできるんだと。

そういった場合に持戻しです。

仮に波平が遺産を1億2000万円残したとします。
簡単に考える為、相続人がサザエとカツオのみとします。
法律通りに分けると半分ずつの6000万円ずつです。

しかし、サザエは生前贈与で3000万貰っている為、相続で貰った6000万をそれに足すと波平から9000万を貰っていることになります。

波平からサザエは9000万、カツオが6000万になります。
するとカツオは納得いきません。

そういった場合、相続での財産分けの際、サザエの取り分を4500万とし、カツオの取り分を7500万円にすると、バランスがとれます。

あくまで相続人は平等ということになります。

長くなったので以上。
次回はバランスの悪い場合。