相続資産の大部分は、不動産が占めています。
財産分けで一番難しいのは、不動産の分け方です。
不動産の分け方一つで、その資産が生きることも死ぬこともあります。
そして、その話合い過程で仲違いすることもよくあります。
売って現金化して分ける方法、共有名義で分ける方法を紹介しました。
今回は分筆して分ける方法を書きたいと思います。
土地の分筆とはザックリいうと土地を切って何人かで持つことです。
例えば90坪の土地の場合、30坪で切って3人でもつことです。
サザエ、カツオ、ワカメで分筆
磯野家の場合、サザエ、カツオ、ワカメ(子供3人)で土地を分筆(土地を3つに切ってそれぞれが所有する方法)を選択したとします。
すると、まず問題となるのは建物があること。建物を無視して分筆はできません。
次に、だれがどの土地を所有するかということを決めなくてはなりません。
不動産の価値は向きや日当たりなどで大きく価値が変わってきます。
その話合いも難儀になると思います。
カツオが長男であることを主張し、南向きの一番良い土地が欲しいと主張し、サザエ、ワカメが折れないと話合いは平行線です。
また、分筆にはコストも掛かりますし、隣地や債権者との兼ね合いも出てくるので、いろいろ難儀です。
しかし、様々な難儀をクリアすれば、単独所有で持つことができるので、売るのも、お金を借りるのも、家を建てるのも、一人の意思で出来ます。
未来に憂いを残しません。
長くなったの以上。
次回も磯野家で。