前回は相続のハンコ代の話を書きました。
例えばワカメは波平の遺産の6分の1を貰う権利を持っているが、カツオがほぼ全部相続する為、ワカメは100万円貰って遺産分割協議書に印鑑を押す場合がそうです。
現在の相続の多くがハンコ代相続です。
日本人の遺産の大部分が不動産です。 不動産はなかなか兄弟等で公平に分けることはできません。
公平に分けようとしたら、売却したりしてお金に換えたりして、なかなか難儀です。
カツオが磯野家の不動産を死守するスタイルを貫いたら、ワカメは不動産を売って取り分を下さいとはいえません。
大抵の相続は上に書いたように、相続で貰う権利を放棄して、ハンコ代で納得しています。
しかし、ワカメは法的には100万円以上貰う権利を持っています。
ですから自分の意思で遺産分割協議書にハンコを押さないという選択肢もあることを認識するべきです。
ハンコを押すということは自分の権利を放棄するということです。
しかし、くれぐれも兄弟で揉めることのないようにしましょう。